おやま魅力発見WEBBOOK
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歴 史・文 化富士山金太郎自 然歴史・文化産 業見る遊ぶ買う食べる泊まる歴史の宝庫足柄 足柄峠足柄の関899年に東海道足柄路に出没する盗賊などを取り締まることを目的として設置されたが、詳細な場所や規模はわかっていない。平安末から鎌倉時代にかけて、合戦時などに臨時に峠に関が設置されたことが記録に残っている。足柄峠笛まつり1972年から毎年9月の第2日曜日に静岡県小山町と神奈川県南足柄市とで共催されているイベント。笙の名手でもあった武人新羅三郎義光が豊原時秋にこの地にて奥義を伝承したという故事にちなんで開催される。雅楽や太鼓といった伝統芸能や剣舞・詩吟・謡曲のほか、火縄銃の披露も行われる。また両市町の小学生対抗の領地争奪綱引き合戦が開催され、勝利チームが翌年まで広場を自陣として使用できるというユニークな祭りとなっている。新羅三郎義光吹笙之石新羅三郎義光は戦乱の世にあっても風雅の心は失わず、寛治元年、足柄峠にて豊原時秋に「御尊父(豊原時元)により笙の秘曲を譲りうけ、これを後世に伝えるように託された。貴殿に秘曲を伝授するので京に戻ってこれを守ってくれ。」とこの大石に座り、笙の奥義を伝えたと言われる。足柄山聖天堂弘法大師開基と伝承され、現在は曹洞宗の寺院。ご本尊は「大聖歓喜双身天」(秘仏のため非公開)。開運・縁結びの信仰をもって古くより遠近に知られており、衆生の迷いを救い、願いを叶えると伝えられる。浅草聖天・生駒聖天と並び「日本三大聖天尊」にも数えられており、地元では「聖天(しょうでん)さん」として、人々に親しまれている。見る遊ぶ買う食べる30

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